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事故物件のリフォーム&リノベーション費用はいくらかかる?業者の選び方

事故物件のリフォーム&リノベーション費用はいくらかかる?業者の選び方

事故物件をリフォームする際、通常の物件と同じように業者を選んでしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。事故物件には特殊な清掃や処置が必要なケースが多く、そのための専門知識と経験を持つ業者を選ぶことが成功の鍵となります。しかし、どの業者を選ぶべきか、またどのような点に注意すべきかを理解していないと、費用が予想以上にかかる、サービス内容が期待外れなどの問題に直面するかもしれません。

本記事では、事故物件のリフォーム業者を選ぶ際のポイントと、よくある失敗例について詳しく解説していきます。これを参考にして、信頼できる業者とともにリフォームを成功させましょう。

目次

事故物件とは?

「事故物件」という言葉を耳にしたことがある方は多いでしょうが、具体的にどのような物件を指すのか、ご存じない方もいるかもしれません。事故物件とは、過去にその場所で「人が亡くなった」ことがある物件を指します。特に、事件や事故、自殺、孤独死など、社会的にショッキングな理由で人が亡くなった場合、その影響で物件の価値が下がるとされるものを指すことが多いです。

日本では、不動産取引の際に「告知義務」というものが存在し、過去に事故があった場合、次の入居者や購入者にその事実を伝える義務があります。この義務を怠ると、法律上の問題が発生することがあります。そのため、事故物件は一般的に市場で敬遠されがちです。購入者や借り手がつきにくいことから、家賃や売却価格が通常よりも大幅に低く設定されることが多いです。

また、事故物件は心理的な抵抗感を持たれることが多いため、リフォームを行うことで、そのイメージを改善しようとするケースがよくあります。しかし、リフォームの内容や費用については慎重に検討する必要があります。

事故物件のリフォームを依頼するときの3つのポイント

事故物件をリフォームする際には、通常のリフォームとは異なる特別な注意が必要です。以下に、事故物件のリフォームを依頼する際に押さえておきたい3つのポイントを解説します。

特殊清掃は済ませておく

事故物件では、まず最初に特殊清掃を行う必要があります。特殊清掃とは、通常の清掃では対処できない汚染や臭いの除去を専門とする清掃のことです。例えば、事件や事故の結果として発生した血液や体液の痕跡、強い臭気などを除去するためには、専門的な知識と技術が必要です。

特殊清掃を怠ると、臭いや汚れが残り、リフォーム後の住環境に悪影響を及ぼすことがあります。また、見えない部分に汚染が残ることで、将来的に健康被害が発生する可能性も否定できません。そのため、リフォームを行う前に、信頼できる業者に依頼して特殊清掃を確実に済ませておくことが重要です。

事故物件であることを明確に伝える

リフォーム業者に事故物件であることを正直に伝えることは、非常に大切です。業者にとっては、通常のリフォームとは異なる準備が必要になるため、事故物件であることを知っておくことで、適切な対応をすることができます。

事故物件であることを隠してリフォームを進めると、後で不具合が生じた場合に業者とのトラブルに発展する可能性があります。業者との信頼関係を築くためにも、最初から事実を伝えることが推奨されます。

費用の内訳を明示するリフォーム業者を選ぶ

事故物件のリフォームは、通常のリフォームよりも複雑で、費用も高くなる傾向があります。そのため、見積もりの段階で、費用の内訳を明確に示してくれる業者を選ぶことが重要です。例えば、特殊清掃費用、内装リフォーム費用、設備の交換費用など、どの部分にどれだけの費用がかかるのかを詳細に確認することが必要です。

内訳を明示しない業者や、曖昧な説明をする業者は避けた方が良いでしょう。信頼できる業者を選ぶことで、リフォーム後に追加費用を請求されるなどのトラブルを未然に防ぐことができます。

事故物件のリフォーム業者選びは慎重に

リフォーム業者を選ぶときのポイント

事故物件のリフォームを安心して任せられる業者をピックアップする

  • 事故物件のリフォームには特殊な知識と経験が求められるため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。実績があり、事故物件のリフォームに慣れている業者を優先的に選びましょう。

必ず複数のリフォーム業者に見積もりを依頼する

  • 複数の業者から見積もりを取ることで、価格やサービス内容を比較し、適切な業者を選ぶための判断材料が得られます。1社に限定せず、必ず複数の業者に依頼することが重要です。

見積もりの内訳や根拠を提示してもらう

  • 見積もりの内訳が明確に示されているかを確認しましょう。何にいくらかかるのかが分かることで、予算管理がしやすくなり、不要な出費を避けられます。また、費用の根拠をしっかり説明してもらうことで、信頼性の高い業者かどうかを見極めることができます。

リフォーム業者選びの失敗例

業者名だけで決めたら、想像以上に高額になった

  • 知名度のある業者だからと安心して依頼した結果、他社よりも割高な費用を請求されたという例があります。業者の名前だけで選ぶのは避け、内容をしっかり確認しましょう。

口コミで決めたら、聞いてた話と違った

  • インターネット上の口コミだけを頼りに決めたところ、実際のサービス内容や対応が異なり、失望するケースがあります。口コミは参考程度に留め、実際の見積もりや対応を確認することが大切です。

知り合いから紹介された業者だから、なにも言えなかった…

  • 知り合いの紹介だからといって、すべてを鵜呑みにするのは危険です。気になる点や不安な点はしっかり質問し、納得のいく形で進めることが重要です。

現地調査をしないまま契約したら、大量の追加工事が発生して高額に…

  • 現地調査を行わずに契約してしまった結果、後から予想外の問題が発覚し、追加工事が必要になったという失敗例もあります。現地調査をしっかり行い、見積もりを出してもらいましょう。

業者に「お任せ」したら、予算以上の金額に…

  • 予算や要望を明確に伝えないまま「お任せ」した結果、予算を大幅に超える請求をされたというケースがあります。あらかじめ予算をしっかり伝え、その範囲内で対応してもらうことが重要です。

業者に急かされて契約したけど、なんだか納得できなかった

  • 業者から急かされるまま契約を進めてしまったために、後から「もっと確認しておけばよかった」と後悔することがあります。納得がいくまで質問し、焦らず慎重に契約を進めることが大切です。

事故物件のリフォーム費用の相場

事故物件のリフォームには、通常の物件と比べて特別な処置や対策が必要になるため、費用もそれに応じて高くなることが多いです。ここでは、内装や水回りのリフォーム費用の相場について詳しく見ていきましょう。

内装リフォーム費用の相場

内装リフォームは、事故物件の印象を一新するための重要な工程です。壁紙の張り替え、床材の交換、天井の塗り替えなどが含まれます。一般的な内装リフォームの相場は、次のようになります。

  • 壁紙の張り替え:1平方メートルあたり1,000〜1,500円
  • 床材の交換(フローリング):1平方メートルあたり5,000〜10,000円
  • 天井の塗り替え:1平方メートルあたり2,000〜3,500円

ただし、事故物件ではこれらの費用に加えて、消臭対策やシミの除去などの追加作業が必要になる場合があります。そのため、全体的な内装リフォーム費用は、通常のリフォームよりも20〜30%高くなることが一般的です。たとえば、40平方メートルの部屋全体の内装をリフォームする場合、総額で50万〜100万円程度かかることが予想されます。

トイレ・浴室リフォーム費用の相場

トイレや浴室のリフォームは、事故物件のリフォームの中でも特に費用がかかる部分です。水回りは事故や事件によって損傷しやすく、また衛生的な問題が残りやすいため、徹底的な対策が求められます。

  • トイレのリフォーム:15万〜30万円
  • 浴室のリフォーム:50万〜100万円

これらの費用は、事故の内容や状況によって大きく異なることがあります。例えば、浴室内で孤独死が発生した場合、特殊な防臭やカビ対策が必要になり、費用がさらに高くなる可能性があります。また、配管の交換や下水処理システムの点検・修理が必要なケースもあるため、予想以上のコストがかかることを考慮しておくべきです。

事故物件を売却するときはまず不動産会社に相談すべき

事故物件を売却する際には、通常の物件とは異なる特別な手続きや注意が必要です。多くの人が、事故物件を売却する際の適切な方法やステップについて不安を抱えているかもしれません。そんな時こそ、不動産会社に相談することが非常に重要です。ここでは、事故物件を売却する際に不動産会社に相談するメリットと、その理由について解説します。

不動産会社に相談するメリット

  1. 法的な手続きのサポート
    • 事故物件の売却には、告知義務が伴います。買主に対して過去に事故があったことを伝える義務を怠ると、後々トラブルになる可能性があります。信頼できる不動産会社に相談することで、こうした法的手続きを適切に行うサポートを受けられます。
  2. 適切な売却価格の設定
    • 事故物件は市場で敬遠されがちですが、不動産会社は市場動向を把握しており、適切な価格設定を助言してくれます。事故物件でも、需要がある買い手に向けて適正な価格で売却するためには、プロのアドバイスが不可欠です。
  3. 買い手の見つけ方
    • 事故物件に興味を持つ買い手は少数ですが、不動産会社はその少ないニーズを的確に捉え、売却につなげるためのマーケティングや交渉を行う力を持っています。特に、事故物件を専門に扱う不動産会社であれば、より効率的に買い手を見つけることができます。
  4. リフォームのアドバイス
    • 必要に応じて、売却前に行うべきリフォームの範囲や内容についても、プロの視点から助言を受けることができます。これにより、最低限のコストで最大の効果を得られるリフォームが実現し、物件の魅力を高めることが可能です。

相談しない場合のリスク

不動産会社に相談せずに事故物件を売却しようとすると、以下のようなリスクがあります。

  • 適切な告知義務が果たされない:告知義務を怠ると、後に買い手からの訴訟リスクがあります。
  • 適正価格での売却が難しくなる:市場価格よりも極端に安く売却してしまう可能性が高くなります。
  • 買い手が見つからない:特に市場に疎い個人売却では、長期間売却できないことも珍しくありません。

まとめ

事故物件のリフォームや売却には、特殊清掃や費用の透明性が重要であり、適切なリフォームと不動産会社への相談が欠かせません。プロの助言を活用することで、トラブルを回避し、最適な売却価格を実現できます。慎重な対応が成功への鍵となります。








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